
【Sagrada Familia】(サグラダファミリア)
建物に興味のある方なら御存知だと思いますが、建築家「アントニ・ガウディ」の設計で有名な巨大な教会建築ですね。1882年に着工し始め未だに工事が続いており、完成は30年後になるとか250年先にもなるとか言われており、何にしても気が遠くなるような工事となっています。
当然設計したガウディは既に他界しており、発注者である教会側にも当時者はいないと思います。
果たして自分が生きているうちに完成するのか・・・。ところで、この建物の「工事工程表」って一体どこまであるのでしょうね。
そして実はこれ”違法建築物”だったりと色々と物議をかもしだしており興味の尽きない建物です。



今回の現場で一番苦労したのが、実は職人さんの確保でした。
この頃からだんだんと巷では忙しくなってきていて、なかなか良い職人さんが来れなくなってきていましたからね。
とりわけ苦労したのが「電気業者」。
正直いろいろありました。
今回の様な現場は今までも何度か書きましたが、基本的には”ビル系”として工事が進められてきました。
つまり住宅工事とは少々勝手が違うんですよね。
一番大きな違いは図面が必要だという事。
逆に言うと、一般住宅だと電気設備に伴う容量計算書や配線図などは必要ありません。
勿論図面が無いというだけで、それらの計算や配線はちゃんと行われてはいますけどね。
一応、施主さんが目にするのは、照明やスイッチ、コンセントなどを配列した電気図面ではありますが、細かい業者向けの図面は無いので、配線位置などは業者の職人さんの経験値で行われる場合がほとんどですし、それを行ったという証明する図面などはありません。
今回の現場はとにかく図面が必要なのと、A工事からの引き継ぎ工事も必要でしたので、これで腰が引けた業者が当初から3社。
その後、冷蔵庫業者から紹介された電気業者は、自分のこういった立場の足元をみたのか、いきなり破格の工事見積りが出されて本当に参りました・・・。
よく「一式見積」はダメだと言われますが、今回の電気業者もいきなりの一式80万!
しかも作業費としての一式で全く根拠不明。。。
結果的にそこへの依頼は取り止めたのですが、その後に来てくれた「河合電設」さんには本当にお世話になりました。
いろいろ問題もあった電気工事でしたが、結果的にはとても良い業者さんに工事を行って頂き良かったです。
続く・・・。



軽量鉄骨による下地骨組み作業が完了すると、今度はその上に”石膏ボード”を貼る作業が始まります。
このボードを貼るのにも専門の職人さんがいます。
住宅の場合だと一般的には大工さんが貼るんですが、こういった”ビル系”工事の場合は大抵専門の職人さんが来ますね。
ですから、作業はさすがに早い。
あっという間に一つの店舗が区切られてしまいました。
これで本当に「佐藤青果」側の店舗として完全に分けられましたね。
新しく取付けられたアルミドア付近の床は左官屋さんにより床補修も行われました。
「工事」ってこうやっていろいろな業種の職人さんがやってきます。
その他、自分も含めてですが、いろいろな人達も携わって進められて行くわけですね。
ですから工事をする際の”計画”ってとても大事ですし、イレギュラーも一杯あるので大変なんです。
とりあえずココまでは順調に進んでいます。
続く・・・。



自分は現場の床などによく図面を書いたりします。
職人さんへ納まりを説明したり、打合せに使用したりとか、時には自分で確認する為にも、やはり実際の現場で実物大で書き込むと実感も湧きますし。
御客さんにもまだ二次元的ではありますが、実際のイメージ説明にも使えますしね。
最近はCADで図面を書くので、実際の寸法もかなりリアルに掴めるようにもなりました。
多角形やアール型の様な計算値なんかもCADで図面を書いて、現場で確認することによって、まず間違いなく進められます。
今回の現場でもいろいろとチョークで書いていました。
レジカウンター等のレイアウトや天井の照明器具位置等の確認ですね。
只、今回つくづく思ったのが、やはり「レーザー墨出し機」が欲しかった。
要するに一人で作業するのには、それなりの矩手ライン(つまり直角ラインですね)を出すのにも手間が掛かってたいへんですからね。
というわけで、今一番欲しいのが「レーザー墨出し機」です。
続く・・・。