紺色バー 【 ネット版現場日誌 】
日々の現場状況を分かり易く日誌にしてみました。 御客様は勿論ですが、「建築」に興味のある方も楽しく読んで頂けたら幸いです。
06.12.01サグラダファミリア1

【Sagrada Familia】(サグラダファミリア)
建物に興味のある方なら御存知だと思いますが、建築家「アントニ・ガウディ」の設計で有名な巨大な教会建築ですね。1882年に着工し始め未だに工事が続いており、完成は30年後になるとか250年先にもなるとか言われており、何にしても気が遠くなるような工事となっています。
当然設計したガウディは既に他界しており、発注者である教会側にも当時者はいないと思います。
果たして自分が生きているうちに完成するのか・・・。ところで、この建物の「工事工程表」って一体どこまであるのでしょうね。
そして実はこれ”違法建築物”だったりと色々と物議をかもしだしており興味の尽きない建物です。


近年の住宅、特に北海道のような寒冷地における新築木造住宅においては「高気密化・高断熱化」の発展著しいのが現状です。
只、その施工においては相当な技術を要するものであり、中途半端な知識や技術は、時にはその施工方法が仇となり、壁内結露を招いてしまったりする可能性をも持ち合わせているのもまた事実ではあります。
また法的に義務化されている室内換気も前提として気密化されていなければ何も意味を成しません。
ですから家全体の気密・断熱は、室内における快適性を保つためにはとても重要な意味を持ちますし、建物を構成する壁や床、屋根に至るまでそれらの条件に見合う様に施工されていなければならず、全てが連動して初めて住宅の性能が保たれることとなります。

しかしその新築時の性能は、残念ながら厳しい自然条件に日々晒され、時には地震等にも相対し、年月と共に劣化し徐々に性能が落ちていくのは致し方ないことではあります。
また、特に木造住宅はその木性質故に一度腐食し始めるとその進行はなかなか止められません。
しかもその腐食状況は構造部分で発生している為に、直接目視して確認することも難しいので、気が付かないうちにその腐食は進行し、雨漏れ等によってその悪化した部分が発覚した時などはかなりの末期症状に陥っているとも限りません。
ですから機会ある毎に壁や床、屋根等の点検を成されるのはとても重要な意味を持っていると私は考えています。
例えば外壁サイディング等のリフォーム時等は、内部構造部の点検を行う絶好の機会ではないかと思います。
その好機にそれらの点検を行わず、闇雲な塗装は数年後に凍害等による塗料剥離の危険をはらみますし、ましてや上貼りサイディングを施してしまうなど、その腐食が進行している状態を更に発見することも困難となり、住宅そのものへの重量負担にも繋がり、万一その後に構造部の工事を行う場合においてもより以上に複雑化することは避けられません。

とにかくリフォームする際には勿論その部分を修復・営繕することは目的の一つではありますが、全て一つの建物として連動しているという意味から工事と同時に保守点検も行うことが大事だと私は信じております。

その保守点検の方法の一つとして、「サーモカメラ」(プライベートブログで紹介しています)を使った方法があります。
これは近年では保険対象工事における雨漏れ等の現状調査においても利用されている機器であり、表面温度を計測することによって、各部位の温度状況が一目で分かります。

例えば建物外部面からだと、寒い時期ではどれだけ外部へ室内の熱が放出されているかが分かりますし、また室内では水分の多い箇所はその表面温度が低くなりますので、結露や雨漏れの発生している箇所が分かります。
また断熱が弱い部分等でも明確にその温度状況が分かりますのでその対策にも役立ちます。

希望設計でもこのカメラを利用し、結露や雨漏れの状況を確認すると共に、気密や断熱の不備が無いか等工事を前提にした場合でも、まず基本的な調査をさせて頂きます。
それによって直接目には見えない部分の悪化している部分が発見出来、スポット的に修復工事を行えるのと同時に、御施主様にも一定の数値や写真を用いて、分かり易く説明することも可能となりました。

最近、新築時からみるとかなり寒く感じられるようになってきたとか、結露の発生が激しくなってきたという現象は既に断熱材や構造部材の劣化が始まっているのかもしれませんし、気密性能も落ちているのかもしれません。

一度、リフォーム工事を行う前に点検を行ってみては如何でしょうか。

081.jpg 080.jpg 999 サーモカメラによる検査レポート



スポンサーサイト



mixiチェック